ピロリ菌除菌は、胃十二指腸潰瘍の治癒だけではなく、
胃癌をはじめとするピロリ関連疾患の治療や予防・感染経路の抑制に役立ちます。
ピロリ菌の除菌は、プロトンポンプ阻害薬とアモキシシリン・クラリスロマイシンの1週間服用が基本ですが、除菌が不成功の場合、クラリスロマイシンをメトロニダゾールに変更して二次除菌を行います。
さらに、効果不十分例には、
タケキャブ・パセトシン・グレースビットや、
タケキャブ・フラジール・グレースビットなどの組み合わせを用いる場合があります。
ボノサップパック(アモキシシリン・クラリスロマイシン・ボノプラザン)
ボノピオンパック(アモキシシリン・メトロニダゾール・ボノプラザン)などのパックになっている製剤もあるものの、アモキシシリンが禁忌の患者様や、3次・4次除菌で、
治療薬の構成が異なる場合に、今回の指導せんをご活用ください。
コンテンツ
指導せん解析
誰に対して使いやすいか
- ピロリ菌除菌を行う患者様のうち、パック製剤を使えない患者様
どんな場面で使いやすいか
- 薬剤師が、今回のピロリ菌除菌に関する服用方法を投薬時に説明する時
- 薬剤師が、今回の服薬について注意点を説明する時
この指導せんを使用することでどんなメリットがあるか
- パック製剤を用いないピロリ菌除菌を行う患者様に対し、
除菌療法中の注意点と、今回の処方内容を整理して指導する事ができる。 - 記載の服用カレンダーを用いる事で、
飲み忘れなく、服用していただける事が望める。
ピロリ菌 除菌療法に際し、タケキャブを服用する患者さんへ
- 【配布元】
Takeda Medical site - 【コンテンツ種類】
会員限定コンテンツ - 【ボリューム】
カラー 2ページ
コンテンツ内容
- ピロリ菌の除菌療法について
- 除菌療法のために飲む薬の名前
- 除菌判定の来院予定日
- 薬を服用スケジュール確認表
- 除菌療法中の注意点
- ペニシリンアレルギーの注意喚起
総評
この指導せんは、パック製剤を用いないピロリ菌除菌をする行う際に、
除菌に伴う処方内容と、服用中の注意点を整理して指導する事ができます。
特に、飲み忘れなく、飲み切っていただく事が大切なこの治療では、
記載のカレンダーが有効であると考えており、
また、軟便・下痢などの消化器症状や、味覚障害などの副作用や、
飲み忘れ時の対応も併せて確認する事が可能です。
最後の、ペニシリンアレルギーに関する項目も、
監査時に確認し損ねてしまった時の最終確認に有効であるため、
投薬時には、是非活用したい資材です。