アレルギー薬の中でも治療の主体となるのは、抗ヒスタミン薬です。
抗ヒスタミン薬は、第1世代と第2世代に大きく分類されます。
この抗ヒスタミン薬の服薬指導を行う際の重要なポイントの一つは、眠気です。
その鎮静の程度に応じて、規制の度合いも変わります。
このページでは、代表的な抗ヒスタミン薬とその規制をまとめました。
コンテンツ
第一世代抗ヒスタミン薬
第二世代抗ヒスタミン薬
配合剤
上記でも示しましたとおり、第二世代の薬は、その規制区分もまちまちです。
患者様へ指導に行く前にこっそり確認をするのに使用していただけたらと思います。
ちなみに、処方箋薬のアレジオンは、
自動車の運転など危険を伴う機械操作には十分注意すること
ですが、
市販薬のアレジオンは、
服用後、乗り物または機械類の運転操作をしないでください。(眠気があらわれることがあります)
との記載なので販売時には注意してくださいね。
インペアード・パフォーマンス
インぺアードパフォーマンスとは、抗ヒスタミン薬の副作用として集中力や判断力、作業能率が低下することです。
※Impaired Performance
– Impair:減じる 害する 損なう
- Performance : 行うこと・性能
例えば、クロルフェニラミン2mgによるインペアードパフォーマンスは、ウイスキーシングルを3杯嗜んだ時に相当するという報告もあるようです。
生活背景の聞き取りをよく行い、
最適なお薬のお渡しと指導を心がけましょう。
抗ヒスタミン薬の薬効と眠気
冒頭にお示しした通り、抗ヒスタミン薬には、第1世代と第2世代に大別されます。
概ね、第1世代の方が、鎮静性などの副作用が強いものの、即効性があり、
第2世代の方が、効果の発現までにある程度の時間を要するものの、鎮静性は軽度であることが多いです。
そのため、市販薬を販売する際には、
すでに症状が酷くすぐにでも効く薬が欲しい方や、頓服的に使いたい方に第1世代を販売するのが良いと思います。
第2世代の薬の中では、鎮静性とその規制区分はいくつかありますが、
鎮静性と薬効は相関しません。
そのため、患者にあう薬を探していくことが大切ではありますが、その際に、薬の構造の異なるものを選択することが、鍵になることがあります。
上記の表には、第2世代のアレルギー薬の骨格もまとめておりますので参考になれば幸いです。