A01:現役薬剤師

【剤形を考える】坐剤の使い方【坐剤のメリット】

坐薬は、肛門や腟に挿入するお薬です。

坐剤は、口からの内服が難しい小児や、高齢者に使いやすい剤形です。

このページでは、坐剤のメリットを確認しましょう。

坐剤のメリット

  1. 肝臓での分解を受けず、直接血中へ吸収されるため、効果が発現するのが早い。
  2. 内服薬に比べ、胃腸障害が少ない。
  3. 口から内服するのが難しい状態(吐き気や嘔吐・痙攣など)でも服用することが出来る。
  4. 食事に関係なく使用することが出来る。
  5. 薬どうしの消化管内での相互作用を回避することが出来る。

坐剤の使い方

準備

  1. 使用する前には、手をしっかり洗いましょう。
  2. 排便を済ませた後に挿入しましょう。
  3. 使用する直前に容器から取り出し、先端部分の尖っている方から挿入しましょう。

ポイントと注意点

冷蔵庫で冷えた坐薬は、数分間室温に戻すか、手で少し温めましょう。
そのまま挿入すると冷たく固いので刺激になり、挿入部を痛めてしまうことがあります。
また、刺激で便意を催してしまうことがあります。

スムーズに挿入できない時には、水やワセリンやオイル(オリーブオイル・ベビーオイルなど)を塗ると挿入しやすいです。

自分自身へ挿入する場合

坐剤の後部分を手に持ち、中腰になって、指の第一関節が入るくらい指先で押し、坐薬を肛門内に深く挿入します。

しばらくそのままで、ゆっくり立ち上がると、自然と深く入っていきます。


横になって挿入する場合は、横向きで寝た姿勢になり、両足を曲げ、体を「く」の時に曲げます。
挿入後は、しばらく動かず、2-3分後に足をゆっくり伸ばしましょう。

介助者として大人に挿入する場合

患者を横向きにし、足を曲げてもらいます。

坐剤の後部分を手に持ち、中腰になって、指の第一関節が入るくらい指先で押し、坐薬を肛門内に深く挿入します。

しばらくそのままで、ゆっくり足を伸ばしてもらうと、自然と深く入っていきます。

小さなお子さんに挿入する場合

おむつを替える時の姿勢のように仰向けにし、両足を持ち上げた状態にします。

両足首を片手で持ち、膝をお腹につけるように軽く曲げ、坐剤の後部分を手に持ち、先端の太く尖っている方から挿入します。

深さは、指の第一関節が入るくらいまで、指先で押し、坐薬を肛門内に深く挿入します。

挿入後は、挿入できているか目視で確認するようにしましょう。肛門の奥に座薬の端っこが見える場合は、途中で薬が出てきやすいので、再度押し込みましょう。

その後、出てこないように、ティッシュなどを肛門にあて、1ー2分押さえます。
体を動かすと出やすいので、しばらくの間、お子さんのお尻を抑えつつ、抱っこすると良いでしょう。

幼児であれば、膝を抱えお尻を突き出させて挿入します。
このリンク先の挿入の図が、わかりやすいです。【外部リンク

挿入後

挿入後は、坐薬が出ないように、20-30分くらいは歩行や激しい運動を避け、安静にしましょう。

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